知っておいて損はないですよ!
単衣や盛夏の時期におすすめの着物です。
この時期の百貨店の呉服セールや呉服店でよく見かけます。
目次
小千谷縮(新潟)
新潟県小地谷市を中心に織られている麻縮で、重要無形文化財にも指定されています。
江戸時代の初期にやってきた播磨国明石の堀次郎将俊が、すでに織られていた、表面が平らな越後上布に明石縮の技法(緯糸に強撚糸を用いて織る)を加えて、しぼのある麻縮を織り出したのが始まりといわれます。
重要無形文化財の小地谷縮は越後上布と同じように、芋麻の手績み糸を地機で織りますが、ラミー系を用いた小地谷縮が主に生産されていて、伝統的工芸品に指定されています。
比較的値段も安く販売されているので夏の着物には最適です。
小千谷紬(新潟)
新潟県小千谷市などで生産されている絹織物で、伝統的工芸品に指定されています。
小千谷紬は小千谷縮の技法を生かして江戸中期に始まり、縞や絣、無地の他に白紬が織られています。
原料は玉糸と真綿の手紡ぎ糸で絹独特の光沢と手触りの良さに加え素朴な味わいが調和した正絹紬です。
小千谷紬の特徴は横糸のみで模様を表す緯総絣とよばれる絣技術にあります。
図案をもとに木羽定規をつくり、定規に合わせて染められて絣糸を、一本一本手作業で模様を合わせながら織り上げていきます。
本塩沢(新潟)
越後上布と同じ新潟県の塩沢地方で織られている絹織物です。
この地方で織られている織物のなかで「塩沢」と名前のつくものには「本塩沢」「塩沢紬」「夏塩沢」と三つあります。
いづれも模様は絣、縞柄、無地などで、混同されがちですが、本塩沢は御召、塩沢紬は紬、夏塩沢は夏用の紬です。
本塩沢は経糸緯糸ともに、生糸の御召糸を使って織られており、またの名を「塩沢御召」ともいいます。
江戸時代中期に始まったとされ、そのもとになったのは、越後縮(この地方で作られている越後上布の前進)のようなしぼのある麻織物の技術を絹に生かした絹縮です。
本塩沢の経糸には1メートルあたり350回、緯糸にはさらに1800回の強い撚りをかけます。
ちりめんと同じように強撚糸を用いているわけですが、本塩沢の先に糊を落として絣柄を付けてから織られるために、独特のシャリ感がうまれます。
塩沢地方で織られている絹織物のひとつです。
もともと麻織物が盛んだったこの地方では江戸中期頃から上布の絣や縞の技法を絹織物に応用し紬や御召が織り出されました。
大正から昭和にかけて、麻織物が減ったため積極的に紬に取り組んだといわれます。
塩沢紬は昭和50年に、本塩沢は昭和51年に伝統的工芸品に指定されています。
塩沢紬は経糸に生糸か玉糸、緯糸に真綿手紡ぎ糸を用いて手織りされます。
そのため、結城紬などのようにざらざらとした手触りですが、その一方で塩沢紬はほかの紬に比べて薄手で、サラサラとした風合いが特徴です。
塩沢紬のもう一つの魅力は、絣の技術です。
細かな十字絣や龜甲絣が集まって、ひとつの大きな模様(古典柄が多い)を構成しています。
色使いも多色を避けて、藍、黒、白などが基調となっています。
この渋さから男性用の着尺としても人気があります。
夏塩沢(新潟)
麻織物の技術を生かした夏用の絹織物として生まれた、比較的新しい織物です。
伝統の絣技術のほか、経糸緯糸ともに、駒撚り糸(強い撚りをかけたもの)を用いて、透けた感じをだしています。
おすすめ夏塩沢
ハナエモリブランドの夏塩沢色無地です。
ポリエステル素材で汗をかいても洗えるので安心です。
仕立て上がりでM・Lサイズがあります。
6色あるのでお気に入りを選んでください。
(ショップページで確認できます)
夏塩沢は薄手で涼感がある盛夏に活躍する着物です。
値段も手頃なので着物初心者のあなたにもおすすめです。
適度なシャリ感もあり、すっきりと上品に着こなして夏の着物ライフを楽しんでください。
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