最低限知っておきたい染めの着物です。
色無地
1色染めの色無地は目的に合わせて着分けることが出来る着用範囲の広いきものです。
紋を付けると慶弔両用の準礼装となります。
子供の入卒業式、七五三、お茶席、通夜や法事など1つ紋付の色無地ほど便利な着物はありません!
明るく華やかな色は慶び事に慶弔両用する場合は紫、藍、緑、ねずみ色系などのシックな色を選びます。
3つ紋を付けると訪問着より格上となり5つ紋を付けるとかなり改まった式服となります。(通常は1つ紋です)
1つ紋付きの色無地に袋帯を合わせると略式礼装となり、紋なしの色無地に名古屋帯を合わせると気軽なお出かけ着として着用できます。
派手になった色無地の染め替えは得か?
昔作った色無地を染め替える方がよくいらっしゃいます。
思い入れのある着物だったり生地が高級なものであればおすすめします。
そうでない場合は新しく買ったほうが安いです。
染め変えは大変!
①着物をほどいて反物の状態にして洗います。この工程が解き洗いといいます。
②色を落とし、新しい色に染めます。紋付きの場合は紋が染まらないように紋を伏せます。
③着物の状態に仕立てます。(新しく仕立てるのと同じ料金です)
結局①②の料金で生地代金くらいになってしまいます。
一回色を抜いて染め直しますので生地も傷みます。
大体は見本帳に貼ってある小さな生地見本で色を決めるので出来上がってきたときにイメージが違うことも多いです。
もったいないからという理由で染め替えを検討されてる場合は見積金額を十分確認するようにしてください。
楽天市場では安くていいものが購入できますよ!
おすすめ藤井寛色無地
京友禅を代表する藤井寛の色無地もこんなに安く購入できます。
ショップにはこの地色の他にも多数取り揃えているので訪れてみてください。
江戸小紋
江戸小紋は色無地と同じように一色染めのきものですが糊で防染した模様が白く染め抜かれています。
その模様の種類は数千とも言われています。
武士の裃に用いられていた細かな柄の、鮫、角通し、行儀、万筋、霰、菊菱などは遠目から見ると色無地に見えます。
一つ紋をつけ袋帯を合わせると準礼装になります。
なかでも、鮫、行儀、角通しは江戸小紋三役と呼ばれ「極」と名のつくものは柄が非常に細かく最も格が高いとされています。
本物ではなくても安価な江戸小紋柄のきものはお仕立て付きで10万円前後で販売されています。
着物初心者の方はまずは1枚作ってみてください!
小紋
小紋は繰り返し文様の型染のきものです。
まれに手描きのものもありますが、基本は型を使って染めるものが中心です。
洋服で言えばプリント柄のワンピースのようなものです。
フォーマル過ぎずくだけ過ぎずちょっとお洒落をしたい時にとても便利な着物です。
生地はちりめん、綸子のほか紬にも染められます。
型染
型紙を使うと同じ型を繰り返し染められるだけでなく、色を替えるとまったく雰囲気がかわります。
手描きと違い量産ができる技法ですが1枚のきものが1枚の型紙で染められません(紅型は別)
模様に合わせて何枚も型紙を組み合わせるのでかなりの技術を必要とします。
型紙は和紙を張り合わせ柿渋を引いて乾燥させて作りそこにさまざまな文様を彫ります。
なかでも江戸小紋の型紙は江戸時代から伊勢(三重県)でつくられ伊勢型と呼ばれます。
おすすめ江戸小紋
百貨店でも取り扱われる京友禅の有名染屋さん桐壺ブランド菱健の江戸小紋です。
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